旧型国電を作った

プラ電車が溜まってきていたので消化するために旧型国電を作ることにしました。

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また、プラ電車改の小田急2200形も劣化し近年の改造車に見劣りしてきていたので再改造することにしました。

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横浜線で活躍した車両をモデルとするので色々下調べしましたが訳が分からな過ぎて結構適当に作ってます。

旧型国電は正直バリエーションがプランクトンばりに豊富すぎるので割と適当に作っても何かしらはヒットします。

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小田急2200は切り継ぎで中間車+両運転台車を生成。

中間車になった方はサハ78で、両運転台の方はクモヤ90を予定しています(間に合いませんでした)。

写真最上はクモハ73-500の全金車でモハ72を先頭車化したグループのつもりです。

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サハ78の加工が終了したときの様子です。

小田急2200に改造していた際に雨樋も撤去していたので再設置。

プレスドアは本来凹モールドなのでスジ堀りとしたいのですがどう考えても失敗する未来が見えたので0.3mmプラ板をそれらしく張り付けて凸モールドで対処。どうせ単色で塗るので多分気にならないはずです。

その他に窓周辺の補強帯も表現。これがあると一気に旧型国電らしくなります。

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こっちはモハ72の全金属試作車のつもりです。こちらは後尾車をパワープレーで中間車へ改造。左はクハ79。

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前面は製品のまま使うと窓横の傾斜してない部分が細すぎて違和感あるので1.0mmプラ板で厚くして窓割も修正。プラ板で窓枠を設置したかったのですが、平面が出せておらず、プラ板を貼ることができなさそうだったので塗装表現でごまかすことに。あとパンタを撤去してます。

また、尾灯を設置するための準備工事も施行。

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続いてクモハ73-500(左)。

前面窓を封鎖し、0.3mmプラ板で窓枠を生成。

方向幕やライトのモールドをそのまま使いたかったので削り込みを行う際はかなり神経を使いました。あと、窓と方向幕は本当はもっと近いのですが、そうすると今度は窓から下が広くなりすぎてのっぺりしてしまうので不本意ですがやや下気味に設置。

 

横浜線の編成は4両+3両だったのでここまでで一応再現可能なのですが、まだ種車に余裕があったので別の車両も作ろうとなりました。

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クモハ73の初期車です。

先頭車の前面を撤去し、小田急2200形の改造の際に余っていた妻板を張り付け。

額縁が付いたような前面をしているのですが、この表現が厄介。

プラ板で再現するにも、上部や変曲点のRを手加工で再現するのはほぼ不可能。

できても歪んでしまいます。

なので最初からなぞの額縁が付いているプラ電車の妻面を使用しました。

ちなみにキハ35-900を作った際はE233の前面を輪切りにして使用しました。そちらでやることも検討しましたが、屋根のRが違うことや裾の長さも合わないなど微妙に使い勝手が悪かったのでこの方法で行くことに決定。

6年以上前に小田急を作った際の余剰品が今になって役に立つとは思いませんでした。供養になりました。

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窓を拡張してから1.0mmプラ板を埋め込み、しっかり接着してから開口。

窓枠の分を残すように削り込んで再現。雅さんのキハ183-100の窓枠表現を参考にしています。

orange.ap.teacup.com

 

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あとは適当にモールドを貼って前面は完了。

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お次。クモハ60です。

横浜線では戦中戦後は55系が活躍していたようで、73系投入過渡期には混結も見られたようなので製作を決定。

ドア数が55系が3ドアなのに対し73系は4ドアで連結時にかなり差が目立っているのでプラレでもこの点を押さえます。

ドア位置を切り継いで表現。真ん中のドアは埋めたあとに窓にします。

ちなみにこの手の切り継ぎが大の苦手なのですが、今回はかなり綺麗に収まりました。

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前面はドクターイエローの屋根を使用。

オデコの部分の絞りはパテで適当に造形。

このあと窓枠やドアを1.0mmプラ板でクモハ73と同様に表現するのですが、写真を撮り忘れました。

 

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サフを吹いた様子。今回は某運転会に間に合わせるためにかなり短期間で作成していたので捨てサフすら吹かずにここまで来ましたが、思っていた以上に傷が少なくて感動。

 

ちなみにこの時AM00:10で寒いなか塗装してました。

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~翌朝~

ヤバい。前日にヨドバシに行ったらぶどう色2号が売って完成はあきらめようかと思いましたが、思っていた以上に製作中のツイートに反響があったのとその日会った町田組からも期待の声を受けていたので根性で近似色を探して塗装しました。

 

本当はパンタグラフやベンチレータの塗り分けや電装を行いたかったのですが、間に合わなさそうだったので断念。

 

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という訳で竣工。

実際は3+4ですが、なんとなく3+3にしてます。

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ふふっ、やばい。

語彙力、無いわ。

茶色の車体に白の窓枠が良いアクセントになっています。

ちなみにステッカーを作る設備が無いのでしばらくは幕とか無しです。

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クモハ60完成形。

ちらほらこの形の車両を作っている方はいらっしゃいますが、プラ電車から作成したのは観測史上初だと思います。観測史上は。

パンタグラフはなぜか一旦撤去してしまっていたので、旧485系の物から改造。

そのまま載せると似てないので中央部を加工してPS13っぽくしてます。

この辺は昔作ったクモハユ74の工法を活かしてます。

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↑コイツ。同じ73系の改造車ですが、こちらはプラ板+旧客の屋根で作成したので雰囲気が微妙に違います。

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サハ78完成形。中央のドアだけ交換された個体をモデルにしてます。

なので窓枠の塗装も中途半端。これで小田急2200形の供養ができて安心してます。

ラクタ同様に箱に押し込まれていたのが結構気がかりだったのでうれしい。

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モハ72全金試作車。こちらは張り上げ屋根なので雨樋を完全撤去し、塗り分けをやや高めにしてます。こうすることで編成を組んだ際の不揃いな感じが再現できます。

あと、クモハ73-500とこの全金車は窓サッシをシルバーに塗装してアルミサッシ感をだしてます。

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実際に繋いだ様子。かなりそれらしくできたと思います。

 

とまぁこんな感じでした。

この後MTCでお披露目したのですが、それがまた別記事で。

この系列自体は数年前から構想していたので無事に完成して嬉しい限り。

あと、1年以上ぶりの改造車落成なので色々手こずりましたね。

更に言うと、諸事情で今は独り暮らしをしており、今までの資材や工具は実家に置いてきたままなので物凄く加工の進行が遅れました。従来の拠点とは異なる場所で改造車が竣工したのは初めてなので思い出に残ると思いますし、多分来年はまた違う地方で生活していると思うので何かといい経験になりました。

 

間に合わなかったクモヤ90とクモ二13は追々完成させます。

 

以上です。